競走馬と聞くと、「アーモンドアイ」や「ディープインパクト」の様に、カッコよくて強そうな名前をイメージする方が多いでしょう。
また、競馬を血統を継ぐ世界なので、冠名が付いていたり、母や父の名前の一部を継承する事が多くあります。
しかし、中には「なぜこの名前を?」と思ってしまう様な面白い名前の競走馬も存在しているのです。
クスっと笑ってしまう様なも名前から、もはや強い馬になってもらいたいという気持ちも感じない様な名前もあったりし、見ているだけでも非常に楽しめるでしょう。
本記事では、そんな面白い名前の付けられた競走馬8選を紹介します。
面白い競走馬の名前を見つけよう!
競馬新聞を見ると、様々な競走馬の名前が並んでおり、印象に残る名前を目にした方も多くいるでしょう。
「格好良い名前」「強そうな名前」などもいますが、中には「笑ってしまう様な名前」の競走馬がいるのも事実です。
なぜその様な名前を付けたのか経緯は分かりませんが、面白い名前の競走馬を見つける事で違った競馬の楽しみ方ができるかもしれません。
競走馬の名前のルール
競走馬には様々な名前がありますが、ルールに則って名前を付けなくてはなりません。
競走馬を所有する馬主や一口馬主倶楽部は勝手に名前を付けるのではなく、馬の名前を財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに申請する必要があり、審査を通過し承認を得る事で初めて競走馬の名前が決まるのです。
審査に通らなければ、もちろん競走馬としての名前が決まることはありません。
そして、審査に通る為には下記の9つのルールに従う必要があります。
①一文字又は十文字以上の馬名はつけることができない。
②商品名、会社名などを広告のために、そのまま使った馬名はつけることができない。
③中央地方問わず、GⅠ勝馬名はつけることができない。
④中央地方問わずGⅡ、GⅢの勝馬名はその馬が登録を抹消してから10年間はつけることができない。
⑤中央地方を問わず、現役及び「馬の登録」を抹消後、5年以内は同じ馬名をつけることができない。
⑥現役競走馬名を逆転したものや1文字だけ変更したもの等、現役競走馬と紛らわしい馬名はつけることができない。
⑦種牡馬が死亡または用途を変更後15年間は同じ馬名をつけることができない。
⑧繁殖牝馬が死亡または用途を変更後10年間は同じ馬名をつけることができない。
⑨馬名としてふさわしくないものはつけることができない。
非常にルールが多いですが、競馬新聞に掲載されている競走馬の名前の全てはこれらのルールを通過したという事になります。
面白い名前は、なぜ審査に通過したのかという疑問を持ってしまうかもしれませんが、許可を得たことには間違いにでしょう。
面白い競走馬の名前8選
競馬ファンを笑わせてくれるような名前の競走馬は数多くいます。
中には「意味がわからない」名前もありますが、センスを感じてしまう名前もあるのです。
こちらでは、面白い名前の競走馬から厳選した8頭の競走馬を紹介していきます。
カアチャンコワイ
生年月日:2009年5月1日
馬主:國分純
獲得賞金:730万円 (中央)
通算成績:4戦1勝 [1-1-0-2]
馬主のお母さんが怖いのか、馬のお母さんが怖いのか分かりませんが、どちらかのお母さんが相当怖いのかもしれません。
カミサンコワイ
生年月日:2000年5月13日
馬主:小田切有一
獲得賞金:530万円 (中央)
通算成績:3戦0勝 [0-2-1-0]
カミサンコワイはラジオ番組の企画で、恐妻家の林家たい平さんが命名しました
ジーカップダイスキ
生年月日:2009年3月12日
馬主:谷川幸男
獲得賞金:268万円 (地方)
通算成績:31戦1勝 [1-2-4-24]
ジーカップダイスキと聞くと馬主は「巨乳好きなのか!?」とSNSなどで一時期話題にもなった名前です。
名前を見るとGカップが好きそうに見えますが、本来は「母名+大好き」という意味があるそうです。
一見、下ネタに近く見えてしまうので、この名前が審査に通ったのかが不思議ですね。
オトナノジジョウ
生年月日:2016年4月11日
馬主:内田玄祥
獲得賞金:700万円 (中央)
通算成績:6戦1勝 [1-0-0-5]
名前の由来は「公にできない利害関係等」から来ているそうです。
母の名前が「リャクダツアイ」という事も判明しました。
さらに、オトナノジジョウの家系図を調べると一つのストーリーの様になっていました。
ハツコイ→ヨアソビ→ヤンソンノユウワク→ミダレガミ→ノウサツ→ウラギリモノ→トクベツノカンケイ→リャクダツアイ→ホンマカイナ→オトナノジジョウ
名前を見る限り、オトナノジジョウの家系は散々ですね。
ノラネコ
生年月日:2012年4月9日
馬主:松本桂昌
獲得賞金:508万円 (中央) /137万円 (地方)
通算成績:23戦4勝 [4-1-3-15]
オーナーが猫好きだったのかもしれませんが、本当に競走馬として強い馬になって欲しくて、この名前を付けたのでしょうか?
キンタマーニ
生年月日:2014年3月18日
馬主:酒井孝敏
獲得賞金:19万円 (地方)
通算成績:61戦0勝 [0-1-2-58]
キンタマーニは一見、下ネタですがバリ島北部の観光スポットの名前でした。
名前を審査する陣営も勘違いしてしまう様な名前にOKを出して良いものなのでしょうか。
モウカッテル
生年月日:2013年4月16日
馬主:田中邦彦
獲得賞金:1,062万円 (中央)
通算成績:15戦1勝 [1-1-1-12]
モウカッテルは、今大人気の大手回転寿司チェーン「くら寿司」の社長が馬主です。
今やくら寿司は回転寿司チェーンでNo1なので儲かっているのでしょうね。
オレノマエニイクナ
生年月日:2004年1月4日
馬主:グランプリ
獲得賞金:260万円 (中央)
通算成績:2戦0勝 [0-0-2-0]
オレノマエニイクナは常にレースの先頭を走り続けて欲しいという意味を超えて名付けられました。
名前の通り、逃げを得意としていましたが2レースで引退してしまいまったのです。
シリーズ化された面白い名前
競走馬の面白い名前を付ける馬主は何人かいますが、森中蕃オーナーは競走馬の名前をシリーズ化し、冠名の「シゲル」とその年のジャンルによって名前を決めています。
統一性のある名前を付ける事で競馬ファンからも楽しみにされ、話題に上がることも多くあるのです。
森中蕃オーナーは毎年かなりの競走馬を購入しており、毎年統一されたシリーズの名前を付けているので見ているだけでも非常に面白いものとなっています。
シリーズの中には下記の様な名前の競走馬がいます
・シゲルジュウヤク
・シゲルカガ
・シゲルホームラン
・シゲルスダチ
・シゲルコング
・シゲルマドギワゾク
まとめ
以上、競走馬の面白い名前8選を紹介しましたが、面白い名前は見つかりましたか?
実は、今回紹介した競走馬の大半が小田切有一さんという馬主が命名しているものだったりもします。
競馬ファンが思わず笑ってしまったり、一度聞いたら忘れらない様な名前を付けるのは優れたセンスがあるとしか思えません。
競馬で勝つ事も大事ですが、名前によっては思わず応援したくなってしまいそうですね。
競馬はギャンブルですが、面白い名前の競走馬を見つけるなど、違った楽しみ方もできるので、ぜひ自分のお気に入りの名前の競走馬を見つけてみてください。